こんにちは、hamakanaです🌷
今回は、アフリカ系アメリカ人のジャズ・ピアニストと、彼のコンサートツアーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人の数週間にわたる交流と二人の間に芽生えた友情を描く、実話を基にしたロードムービーを紹介します。
あらすじ(一部ネタバレあり)
1962年、まだ人種差別が色濃く残っていた時代。
イタリア系アメリカ人のトニーは、腕っぷしが強く、ナイトクラブ「コパカバーナ」の用心棒として働いていましたが、そのクラブが改装工事のため閉鎖され仕事を失ってしまいます。
トニーは家族を養うため、アフリカ系アメリカ人でジャズ・ピアニストのドン・シャーリーのコンサートツアーの運転手兼ボディガードの面接を受けますが、靴磨きや荷物運びなどの雑用も仕事の一部と聞いて、その仕事は一旦断ってしまいます。
しかし金銭的に余裕がないトニーは、クリスマスまでには家に戻れるという約束で、この仕事を引き受けることに。
シャーリーのエージェントに「グリーンブック」(黒人が泊まれるホテルのガイドブック)と車のキーを渡され、二人の旅が始まります。
教養溢れるシャーリーと、粗野なトニー…。
最初は会話も全くかみ合わない二人でしたが、シャーリーの人柄やピアノの実力に感心し、また、シャーリーに対する理不尽な差別を目の当たりにしていくうちに、トニーの心にも変化が…。
hamakana🌷のつぶやき(一部ネタバレあり)
トニーを演じた、ヴィゴ・モーテンセンは、「ロード・オブ・ザ・リング」で有名になった俳優なんですね。
ロード・オブ・ザ・リングは1作目しか観てなくて覚えていなかったんですが、最初はただ「ケンカが強いおじさん」にしか見えなかったのに、映画を観終わるころ、私の中で「すごくかっこいいおじさん」に変わっていましたw
もともとピュアなところがあったのでしょうが、シャーリーを助けに行ったり、シャーリーの手引きで、奥さんに素敵な手紙が書けるようになったり、茶目っ気たっぷりトニーの評価が爆上がりでした。
そして、シャーリーの演奏シーン、初めて聴く曲がほとんどでしたが、どれも素晴らしかった。
しかし、差別が当たり前の時代だったとはいえ、こんなに素敵な演奏を聴いて、シャーリーを称賛している白人の観客と主催者…でも黒人のシャーリーには同じレストランでは食事をさせない、トイレも使わせないってどういう感覚なんだろう…?
映画ではまだマシに描かれているようですが、こういうシーンは本当に悲しくなります。
「Black lives matter」 今も進行形なのですよね。そしてアジア人に対しても…。
でも救いなのは、このツアーの後も、末永くふたりの友情が続いたということ。
映画なのでフィクションの部分もあるようですが、ふたりの友情は本物のようです。
おまけ~「コパカバーナ」
それから、最初に出てくるクラブの名前で思い出したのですが、筆者が子どものころ、「コパカバーナ」という曲が流行して、おぼろげに覚えていたのですが、別の作品でこの曲を聴いて、CDを借りて聴き直したことがありました。
曲しか知らなかったころは、陽気でおしゃれな曲、というイメージでしたが、大人になって歌詞を読んでみたら、恋人が撃たれてしまう衝撃の展開でした。
この映画には関係ないけど、名曲なのでついでに紹介したいと思います~ 🎵
それではまた🌷