こんにちは、hamakanaです🌷
今回は、日本で2017年に公開された映画「LION/ライオン~25年目のただいま~」を紹介します。
あらすじ
5歳の時、出かけた先で迷子になってしまったインド人の男の子サルー。
家に帰ることができなくなり、孤児院に引き取られた後、養子となってオーストラリアに渡ります。
オーストラリアでは優しい養父母に大切に育てられますが、大学生になったころ、おそらくずっと忘れられなかったであろう故郷の母や兄に会いたいという気持ちが日に日に高まっていき、友人の助けも借りながら、Google Earthを駆使してついに実家を見つけ出し・・・という展開になっています。
みどころ①~幼少時代を演じたサニー・パワールくん~
前半は、主人公サルーの貧しい幼少時代、仲良しの兄や大好きな母たちと暮らした故郷の様子や、迷子になってからの過酷なストリートチルドレン生活、やがて孤児院に保護され、とある夫婦の養子となりオーストラリアに渡るまでが描かれいるのですが、この幼少時代のサルーを演じたサニー・パワールくんがめちゃくちゃかわいくて演技も本当に素晴らしいのです。
数千人の中から選ばれた逸材とのことですが、私がこの映画を忘れられない一番の理由は、この子がこの役を演じてくれたからだと思っています。
みどころ②~養母を演じたニコール・キッドマン~
映画の初登場シーンでは、すぐにニコール・キッドマンとはわからなかったほど、質素な女性を演じています。
どうしてこの役にニコール・キッドマンなんだろう?とはじめは思いましたが、実は私生活でも2人の養子を育てている彼女だからこそ、「自分の子を持つこともできたけど、あえて養子を迎えることを選んだ」夫婦の気持ちを理解していて、セリフのひとつひとつに説得力を増しているのかもしれません。
年齢を重ねて、内面の美しさも表現するような、こういう役を演じるニコール・キッドマンも大好きです。
hamakana🌷のつぶやき(一部ネタバレあり)
ニコール・キッドマンが出ているから面白いかな?くらいの気持ちで観てみた映画でしたが、とても印象に残る良い作品でした。
迷子になった子どもが大人になって奇跡的に故郷に帰れたという、それだけでも素晴らしい話なのですが、養父母となってサルーを育てた夫婦の生き方・考え方にも深い感銘を受けました。
人が生きるって何なんだろう、本当に大事なことってなんだろう、と考えさせられる映画です。
サルーを演じた男の子がとてもかわいかったのですが、だからこそなおさら切なさがこみ上げます。
実の母はどんなに心配しただろう・・・。再会はできたけど、ずっと自分の元で育てたかっただろう。迷子になったあの日まで時間を戻すことができたなら・・・。
そして、サルーと同じ家に、もう一人の別の男の子マントッシュが養子として迎えられるのですが、その子は養子となる前にとてもとても辛い経験をしていたため、大人になってもなお苦しみから逃れられず、生きづらさを抱え続けている姿も描かれています。
サルーが健全に成長できたのは、離れていても幸せだった幼少期の家族の記憶が彼を支えていたからなのか・・・。幼少期に充分に人に愛されて育つことが、その後の成長に大きな影響を与えるものなのだなと実感します。
養母も、自身が育った環境に大きな影響を受けて、実子を生み育てることより、恵まれない境遇の子どもを養子に迎えることを選んでいるのですよね。
最後に
現在、サルーはインドとオーストラリアを行き来し、講演や養子縁組の支援等をしており、マントッシュは養父の元で家業を手伝っているそうです。
映画公開からもう5年以上経っていますが、今はマントッシュにも穏やかな時間が流れ、心から幸せを感じる人生を送っていてほしいと願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。